マニフェスト

電子マニフェストの修正・取消し方法は?承認・確定情報・登録ミスへの対応を解説

「電子マニフェストの数量を間違えて登録してしまった」
「収集運搬業者や処分業者を間違えたけれど、あとから変更できる?」
「すでに終了報告が来ている場合も修正できる?」

電子マニフェストは、一度登録した後でも修正・取消しができる場合があります。

ただし、対応方法は「何を間違えたか」だけでは決まりません。

最初に確認したいのは、

現在、そのマニフェストがどの状態にあるか

です。

JWNETでは、新規登録・本登録済みのマニフェストも修正・取消しできますが、収集運搬業者や処分業者の終了報告が行われているかどうかによって、即時反映される場合と承認が必要になる場合があります。

終了報告が済んでいなければ即時反映され、すでに終了報告済みであれば10日以内の承認・否認が必要です。

まず、全体像を整理すると次のようになります。

現在の状態 修正・取消しの基本
予約登録 修正・取消し可能。ただし修正できない項目あり
本登録後・終了報告前 原則として即時反映
終了報告後 終了報告済みの関係者の承認が必要
修正/取消承認待ち まだ変更は確定していない
確定情報 JWNET上で通常の修正・取消し不可

したがって、

何を間違えたか
→ 今どの状態か
→ 修正できる項目か
→ 承認が必要か
→ 取消し・再登録が必要か

という順番で判断するのがポイントです。

電子マニフェストの仕組みそのものから確認したい方は、まず、こちらをご覧ください。

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電子マニフェストは修正・取消しできる?まず登録の状態を確認

予約登録でも修正・取消しできる

予約登録したマニフェストも修正・取消しできます。

ただし、予約登録だからといって、すべての項目を自由に変更できるわけではありません。

修正できない項目を間違えた場合は、

予約登録を取消し
→ 正しい内容で改めて予約登録

という対応になります。JWNETのFAQでも、予約登録は修正・取消し可能ですが、修正不可能な項目については取消して再度予約登録するよう案内されています。

また、予約登録時に排出事業者が修正を許可した場合には、収集運搬業者・処分業者が一部の予約情報を修正できる場合があります。

注意ポイント

一方、新規登録・本登録後に排出事業者が入力した数量や廃棄物の種類などを、収集運搬業者や処分業者が代わりに修正することはできません。

予約登録と本登録、新規登録の違いについては、登録操作の記事で詳しく解説しています。

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本登録後・終了報告前なら原則として即時反映

新規登録または本登録後でも、マニフェスト情報を修正・取消しできます。

対象となるマニフェストについて、収集運搬業者や処分業者の終了報告がまだ行われていなければ、排出事業者が行った修正・取消しは即時に反映されます。

そのため、修正・取消しを考えるときの最初の大きな境界は、

終了報告前か、終了報告後か

です。

制度上の修正・取消しについて公式情報をまとめて確認したい場合は、JWNETの修正・取消しFAQが最も分かりやすい入口です。

JWNET公式「修正・取消しに関するFAQ」

終了報告後は「報告済みの関係者」の承認が必要

すでに収集運搬業者や処分業者が終了報告を行っている場合は、排出事業者がマニフェスト情報を修正・取消ししても、その場では確定しません。

すでに終了報告を行っている関係者の承認が必要です。

たとえば、

終了報告の状況 承認する人
収集運搬業者だけ報告済み その収集運搬業者
処分業者だけ報告済み その処分業者
両方とも報告済み 両者

となります。

つまり、

「終了報告後なら必ず関係者全員の承認が必要」

と一律に考えるのではなく、その時点で誰が終了報告を行っているのかを確認します。

運搬終了報告・処分終了報告・最終処分終了報告の違いが分からない場合は、先にこちらを確認すると理解しやすくなります。

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「修正/取消承認待ち」は、まだ変更完了ではない

承認が必要な修正・取消しを行うと、JWNET上では「修正/取消承認待ち」になります。

これは、

修正・取消しを要請したものの、必要な関係者からまだ承認を得ていない状態

です。

JWNET「修正/取消承認待ち」とはどのような状態ですか?

したがって、

「修正操作をした=もう登録内容が変わった」

とは限りません。

承認・否認の結果だけでなく、最終的にJWNET上へ変更内容が反映されたことまで確認することが重要です。

確定情報になると通常の修正・取消しはできない

JWNETでは、次の条件をすべて満たすと「確定情報」になります。

確定情報になる条件
運搬終了報告・処分終了報告・最終処分終了報告がすべて完了している
マニフェスト情報登録日から180日経過している
修正・取消しの要請状態ではない
最終更新日から10日以上経過している

確定情報になると、JWNET上で通常の修正・取消しはできなくなります。

ここは重要なので、必要に応じて公式FAQも確認してください。

JWNET公式「確定情報とはどのような状態ですか」

電子マニフェストを修正・取消しする方法|承認が必要になるケース

修正できる項目と、取消し・再登録が必要な項目がある

電子マニフェストには、

登録後に修正できる項目

と、

そのままでは修正できない項目

があります。

たとえば、マニフェストに表示される収集運搬業者・処分業者の加入者情報、許可番号、加入者番号などは変更できません。最終処分終了報告についても、直接「修正」する方式ではなく取消し後に再入力する取扱いです。

JWNET:マニフェストの登録(新規登録・予約登録)後に修正可能(不可能)な項目はどれですか。

そのため、

間違えたら何でも「修正」

という考え方ではありません。

修正できない内容の場合は、

取消し
→ 正しい内容で再登録

という対応を検討します。

収集運搬業者・処分業者を間違えた場合

委託先を間違えて登録した場合は特に注意が必要です。

マニフェストに表示される収集運搬業者・処分業者の加入者情報等は変更できないため、別の業者へそのまま差し替える修正はできません。

参考

たとえば、

A社を登録したが、実際の委託先はB社だった

という場合は、単に会社名だけをB社へ書き換えるという処理ではなく、現在のマニフェスト状態を確認したうえで、取消し・再登録を検討します。

すでに終了報告が行われている場合は、取消しについて必要な承認も確認します。

引渡日などの日付を間違えた場合

引渡日・運搬終了日・処分終了日は修正できる場合がありますが、JWNET上の制限があります。

最初にその日付を入力した日より未来の日付へ修正することはできません。

たとえば、11月11日に「11月10日」と登録した場合、

修正後の日付 可否
11月9日 修正可能
11月11日 修正可能
11月12日 修正不可

という取扱いです。修正できない場合は、マニフェストや終了報告を取消して再登録・再報告する対応になります。

ただし、システム上の修正可否より重要なのは、

実際の事実と一致する日付を登録すること

です。

登録期限を過ぎたことを隠すために、実際とは違う引渡日へ変更するものではありません。

電子マニフェストの3日ルールや土日祝の数え方については、こちらで詳しく解説しています。

終了報告後の修正・取消しは10日以内の承認・否認が必要

排出事業者が終了報告後のマニフェスト情報を修正・取消しすると、終了報告済みの関係者に承認要請が届きます。

収集運搬業者・処分業者は、10日以内に承認または否認する必要があります。

逆に、

収集運搬業者が運搬終了報告を修正・取消しした場合

または、

処分業者が処分終了報告を修正・取消しした場合

は、排出事業者が10日以内に承認・否認する側になります。

つまり、排出事業者は、

自分の修正を承認してもらう側

だけではなく、

委託先が行った修正を確認・承認する側

になることもあります。

10日間放置しても自動承認にはならない

承認要請を放置した場合、

10日後に自動的に承認されるわけではありません。

必要な承認が得られなければ、修正・取消しは成立しません。

また、修正・取消しの承認待ち中に別の関係者が終了報告を行った場合など、処理状況の変化によって要請が成立しないケースもあります。

JWNETの修正・取消ルールでも、一定期間承認・否認が行われなかった場合や、承認待ち中に報告が行われた場合は成立しない取扱いが示されています。

したがって、

修正・取消しを要請
→ 承認状況を確認
→ JWNET上の状態を確認
→ 実際に変更が反映されたことを確認

まで行うことが重要です。

「修正・取消しを依頼した=手続完了」ではありません。

取消したマニフェストは元に戻せない

一度取消したマニフェストを、あとから元の状態へ戻すことはできません。

必要であれば、改めてマニフェストを登録します。

公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター

そのため、取消しを行う前に、

修正で対応できないのか

本当に取消し・再登録が必要なのか

を確認することが重要です。


よくある登録ミスはどう対応する?確定情報になった場合も解説

数量・廃棄物の種類を間違えた

排出事業者が入力した数量や廃棄物の種類に誤りがある場合、基本的には排出事業者自身が対応します。

本登録後は、収集運搬業者・処分業者が排出事業者に代わって修正することはできません。

対応は現在の状態によって変わります。

状態 基本対応
終了報告前 原則として即時反映
終了報告後 報告済み関係者の承認が必要
確定情報 通常の修正・取消し不可

そのため、

「数量だけの間違いだから簡単に直せる」

と、入力項目だけで判断しないことが重要です。

引渡日を間違えた

まず、実際に産業廃棄物を引き渡した日を確認します。

JWNET上で修正可能な日付には制限がありますが、修正するときも実際の引渡日と一致する情報にすることが前提です。

期限超過を隠す目的で、事実と違う日付へ変更してはいけません。

委託先を間違えた

登録した収集運搬業者・処分業者を別の業者へそのまま差し替えることはできません。

現在のマニフェスト状態を確認したうえで、

取消し
→ 正しい委託先で再登録

という対応を検討します。

委託先との関係だけではなく、「そもそも自社が電子マニフェストの使用義務対象なのか」を確認したい場合はこちらをご覧ください。

電子マニフェストは義務?対象事業者・50トン基準・例外をわかりやすく解説

最終処分終了報告を直したい

最終処分終了報告は、運搬終了報告や処分終了報告と少し扱いが異なります。

JWNETでは、最終処分終了報告を直接修正することはできません。

内容を変更するときは、

最終処分終了報告を取消し
→ 正しい内容で再度入力

します。

さらに重要なのが承認です。

運搬終了報告・処分終了報告の修正・取消しでは排出事業者の承認が必要ですが、最終処分終了報告の取消しについては排出事業者の承認は不要です。

ここは一般的な承認ルールとは異なるため、必要な場合だけJWNETの詳細操作マニュアルを確認してください。

JWNET公式「操作マニュアル」

つまり、

運搬終了報告・処分終了報告の修正/取消し
→ 排出事業者の承認が必要

一方、

最終処分終了報告の内容変更
→ 取消し→再入力
→ 取消しに排出事業者の承認は不要

と区別します。

二重登録に気づいた

同じ処理について二重に登録してしまった場合は、まず、

どちらが正しい登録なのか

終了報告が行われているか

承認待ちになっていないか

確定情報になっていないか

を確認します。

今回確認したJWNET公式情報では、二重登録について「必ず片方を取消せばよい」という専用の一律ルールまでは確認できません。

不要なマニフェストを取消す場合も、現在の状態に応じた通常の取消しルールに従います。

判断できない場合は、JWNETへ確認するのが安全です。

「修正ボタンが出ない」「検索しても見つからない」

修正したいマニフェストが検索結果に出てこない場合は、まず「現在の状態」を確認します。

すでに終了報告済みである場合や、誰かが修正・取消しを行い「修正承認待ち」になっている場合は、通常の検索画面に表示されないことがあります。JWNETも、この場合は「マニフェスト情報の照会」で報告状況や登録状態を確認するよう案内しています。

つまり、

「検索できない=システム障害」

とは限りません。

確定情報になった後に誤りが見つかった

確定情報になると、JWNET上で通常の修正・取消しはできません。

しかし、

「確定情報だから、誤りを放置してよい」

という意味ではありません。

数量、廃棄物の種類、委託先などに重要な誤りが判明した場合は、内容に応じてJWNETや管轄する都道府県・政令市へ確認してください。

今後制作する行政報告の記事では、確定後の誤りと行政報告との関係についても整理します。

終了報告そのものが来ない場合は「修正」とは別問題

登録内容の誤りではなく、

運搬終了報告や処分終了報告そのものが来ていない

場合は、この記事の「修正・取消し」とは別の問題です。

まず実際の処理状況を確認し、60日・90日・180日の確認期限に応じて対応します。

電子マニフェストの終了報告が来ないときは?期限切れ・措置内容等報告書を解説

電子マニフェストの修正・取消しについてよくある質問

登録直後なら自分だけで修正できますか?

そのマニフェストについて収集運搬業者・処分業者の終了報告がまだ行われていなければ、修正・取消しは原則として即時反映されます。

終了報告後でも修正できますか?

できます。ただし、終了報告済みの関係者から10日以内に承認を得る必要があります。

10日間承認しなければ自動承認になりますか?

いいえ。必要な承認が得られなければ、修正・取消しは成立しません。

最終処分終了報告を取消す場合も排出事業者の承認が必要ですか?

いいえ。最終処分終了報告の取消しについては排出事業者の承認は不要です。内容を直す場合は、取消したうえで正しい内容を再入力します。

取消したマニフェストを元に戻せますか?

いいえ。取消したマニフェストは復活できません。必要な場合は改めて登録します。

登録期限を過ぎたので、引渡日を変更してもよいですか?

期限超過を隠す目的で実際とは違う日付へ変更してはいけません。日付を修正する場合も事実と一致させます。

紙マニフェストなら修正方法は同じですか?

紙マニフェストと電子マニフェストでは管理方法が異なります。紙と電子の保存・行政報告・処理確認の違いはこちらで整理しています。

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参考電子マニフェストと紙マニフェストの違いは?保存・行政報告・メリットまで比較

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最後に整理すると、電子マニフェストの登録ミスに気づいた場合は、

登録内容の誤りを確認
→ 現在のマニフェスト状態を確認
→ 修正できる項目か確認

したうえで、

状態 判断
終了報告前 原則として即時反映
終了報告後 報告済み関係者の承認が必要
修正できない項目 取消し・再登録を検討
確定情報 JWNET上で通常の修正・取消し不可

と整理します。

特に重要なのは、

「修正・取消しの操作をした=完了」ではない

という点です。

終了報告後の修正・取消しでは、承認結果だけでなく、実際にJWNET上へ正しい内容が反映されたことまで確認してください。

電子マニフェストの修正・取消しでは、

「何を間違えたか」だけでなく、「現在どこまで処理が進んでいるのか」

を最初に確認することが、正しい対応への近道です。

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