産業廃棄物収集運搬業許可を申請するとき、
「誰が講習会を受ければいい?」
「新規と更新のどちらを選ぶ?」
「オンラインだけで全部終わる?」
と、講習会の段階で迷うことがあります。
講習会は、単に空いている日程を見つけて申し込めばよいというものではありません。
受講者や講習会の種類を確認しないまま申し込むと、あとから申請先の取扱いと合わないことが分かり、受講計画や申請スケジュールを見直さなければならない場合があります。
だからこそ、最初に確認したいのは日程ではなく、
「誰が・どの講習会を受けるのか」
なんです。
基本的には、
誰が受講するか
→ 新規・更新のどちらを受講するか
→ オンライン・対面を選ぶ
→ 日程を確認する
→ 修了試験を受ける
という順番で考えると整理しやすくなります。
特に、受講者や修了証の取扱いは都道府県・政令市によって異なる場合があります。
申し込んでから確認するのではなく、申込前に「申請先・受講者・講習会区分」を整理する。
これが、講習会から許可申請までをスムーズに進める第一歩です。
産業廃棄物収集運搬業許可の講習会とは?
JWセンターの処理業講習会は、産業廃棄物を適正に処理するために必要な専門的知識と技能を修得することを目的としています。
ココがポイント
産業廃棄物収集運搬業の許可申請では、こうした知識・技能を確認するため、講習会の修了証が重要になります。
ここで注意したいのは、
「法律にJWセンターのこの講習会を全国一律で受けなければならない、とそのまま書いてある」
と単純化しないことです。
実際の許可申請では、申請先行政庁が求める知識・技能の確認方法や修了証の取扱いを確認します。

講習会は誰が受ける?
許可申請のために講習会を受ける場合は、誰の修了証を申請に使うのかが重要です。
JWセンターでは、新規講習会について、法人の場合は法人の代表者、その業務を行う役員、または業を行おうとする区域にある事業場の代表者、個人の場合は申請者または事業場の代表者が受講する必要があると案内しています。
ただし、都道府県・政令市によって取扱いが異なる場合があるため、事前確認が必要です。
そのため、
「社長でなければ絶対にダメ」
「役員なら誰でも必ず大丈夫」
「運転手が受ければよい」
と一律に決めるのではなく、今回の申請先で誰の修了証が必要なのかを確認してから受講者を決めるのが安全です。
講習会は一度受ければよいというだけではなく、その人の修了証を今回の申請に使えることが重要です。
申込み前に、
- 法人か個人か
- 誰が受講する予定か
- どこへ申請するか
の3点を整理しておくと、その後の判断がしやすくなります。
新規講習会と更新講習会はどちらを受ける?
産業廃棄物収集運搬業では、大きく分けて新規講習会と更新講習会があります。
| 状況 | 基本的に確認する講習会 |
|---|---|
| 初めて収集運搬業の許可を申請する | 新規講習会 |
| すでに許可を持ち、更新する | 更新講習会 |
| すでに許可を持つが講習会を初めて受ける | 申請先へ確認 |
| 変更許可を申請する | 手元の修了証と申請先の取扱いを確認 |
初めて許可を取るなら新規講習会
2026年度の新規講習会では、「産業廃棄物の収集・運搬課程」が、産業廃棄物収集運搬業の新規許可を受けようとする方を対象としています。
JWセンターの案内上、この課程の修了証は、産業廃棄物収集運搬業の新規・更新・変更許可申請に対応しています。
すでに許可を持っているなら更新講習会が基本
更新講習会の「産業廃棄物又は特別管理産業廃棄物の収集・運搬課程」は、すでに許可を持ち、更新を受けようとする方が対象です。
ただし、更新講習会を初めて受講する場合には注意が必要です。
自治体によっては、過去に新規講習会を修了していない場合、新規講習会を受けるよう案内される場合があります。
つまり、
「許可更新だから必ず更新講習会」とだけ覚えるのではなく、初めて講習会を受ける場合などは申請先を確認する
ことが重要です。
迷ったまま先に申し込むのではなく、
①今回の申請は新規・更新・変更のどれか
②これまで新規・更新講習会を受けたことがあるか
③どの行政庁へ申請するか
を確認してから講習会を選びましょう。
ここを先に整理することが、受講後の手戻りを減らす重要なポイントです。
オンラインと対面はどう違う?
2026年度の講習会には、オンライン形式と対面形式があります。
オンライン形式は、自宅や会社などで講義動画を視聴し、修了試験は指定された会場へ行って受ける方式です。
対面形式は、講習会場で講義を受講し、その後、同じ会場で修了試験を受けます。
つまり、
オンライン講習=申込みから試験まで全部オンライン
ではありません。
オンライン形式でも、最後の修了試験では会場へ行く必要があります。
オンライン形式は、自分のペースで講義を視聴しやすいのが特徴です。一方、対面形式は、決められた日程で講義から試験まで進めたい方に分かりやすい形式です。
どちらが優れているというより、
- 仕事の予定
- 自宅や会社で受講できる環境
- 会場へ行ける日程
などを考え、最後まで無理なく受講・受験できる方法を選ぶことが大切です。
2026年度の受講料と受講時間
産業廃棄物収集運搬業に関係する2026年度の主な受講料は次のとおりです。
| 講習会 | オンライン | 対面 |
|---|---|---|
| 新規・産業廃棄物の収集・運搬課程 | 約12時間・27,500円 | 2日・33,000円 |
| 更新・収集・運搬課程 | 約6時間・17,600円 | 1日・22,000円 |
いずれも税込です。
受講料だけを見るとオンラインの方が低く設定されていますが、講習会選びは料金だけでは決まりません。
自分がどの講習会を受ける必要があるのかを確認したうえで、その中からオンライン・対面を選ぶ
という順番が基本です。
受講料は年度によって変わる可能性があるため、実際に申し込む際は最新のJWセンター公式情報を確認してください。
講習会の申込みはWebのみ
JWセンターの新規・更新講習会は、Webからの申込みのみとなっています。
申込みには本人確認用の顔写真データが必要で、各会場は定員になり次第締め切られます。
「許可申請を始めてから講習会を探す」のではなく、
申請先・受講者・講習会の種類を確認した段階で、開催日程も確認する
のがよいでしょう。
これから許可申請を予定している方は、まず申請予定時期を確認し、その前に受講できる日程があるかを見ておくと、その後の計画を立てやすくなります。
特に更新の場合は、許可期限があるからこそ、
「まだ先だから」と後回しにするのではなく、現在の許可期限と講習会日程を一度照らし合わせておく
ことが大切です。
他県の会場で受講してもいい?
はい。
JWセンターの2026年度案内では、事業場がある都道府県の会場でなくても申し込むことができ、どの会場で取得した修了証でも、都道府県・政令市の許可申請に使用できると案内されています。
そのため、
「兵庫県の会社だから兵庫県会場でなければならない」
というわけではありません。
希望する地域の日程が合わなければ、他県の会場まで含めて確認できます。
このことを知っているだけでも、講習会の日程選択肢は広がります。
ただし、
どこで受講したか
と、
その修了証を今回の許可申請に使えるか
は別の問題です。
修了証の有効期間や、新規・更新修了証の使い分けについては、申請先行政庁の取扱いを確認します。
修了試験はどんな試験?
新規講習会・更新講習会とも、最後に修了試験があります。
オンライン形式の場合も、講義動画だけで修了するのではなく、講義をすべて受講したうえで会場へ行き、修了試験を受けます。
2026年度の案内では、すべての講義科目を受講していない場合は修了試験を受けられません。
「試験があるなら難しいのでは?」
「落ちたらどうなる?」
「事前に何を勉強しておけばいい?」
と不安になる方もいると思います。
ただし、このページで、
- 試験問題数
- 合格基準
- 勉強方法
- 不合格時の再修了試験
まで詳しく説明すると、講習会選びから話がそれてしまいます。
試験について詳しく確認したい方は、産廃講習会の修了試験|試験の流れ・合格基準・不合格時の再試験をご覧ください。
講習会を決めたあとに試験の準備を確認すれば、情報を一度に抱え込まずに進められます。
修了証はいつまで使える?
修了試験に合格すると修了証が交付されます。
ここでよくあるのが、
「新規は5年、更新は2年」
という理解です。
JWセンターでは、新規講習会修了証については多くの自治体で修了日から5年間、更新講習会修了証については多くの自治体で2年間、一部の行政機関では5年間と案内しています。
したがって、このページでは、
「新規5年・更新2年」と全国一律には断定しません。
本当に確認したいのは、
手元の修了証を、今回の許可申請に使えるか
です。
たとえば、
- 新規講習会の修了証を更新申請に使えるか
- 更新講習会の修了証を新規申請に使えるか
- 古い修了証がまだ使えるか
- 他県で取得した修了証を今回使えるか
- 更新修了証が2年を超えていても使用できる地域か
などは、単に「何年前の修了証か」だけでは判断できません。
手元に修了証がある方は、「古そうだから新しく受け直そう」と決める前に、その修了証を今回使えるか確認することが大切です。
使用できる修了証がすでにあるなら、不要な再受講を避けられる可能性があります。
修了証の有効期間、新規・更新修了証の関係、申請先による取扱いを詳しく確認したい方は、産廃講習会の修了証はいつまで有効?今回の許可申請に使えるか確認する方法をご覧ください。
このページでは講習会選びを中心にし、すでに持っている修了証を今回の申請に使えるかという判断は、修了証の記事で詳しく解説しています。
講習会は許可申請のいつ確認する?
講習会は、許可申請書を作り終えてから最後に確認するものではありません。
おすすめの順番は、
- どこへ許可申請するか確認する
- 誰が講習会を受けるか確認する
- 新規・更新のどちらを受けるか確認する
- オンライン・対面を選ぶ
- 開催日程を確認して申し込む
- 講習・試験を修了し、許可申請へ進む
です。
この順番なら、
「違う人が受講してしまった」
「更新だと思って申し込んだら、新規講習会の確認が必要だった」
「申請予定に合わせて講習会の日程を組み直すことになった」
といった手戻りを減らしやすくなります。
これから申請を予定しているなら、まず許可証や過去の修了証を手元に置き、
①申請先
②受講者
③新規・更新どちらを確認すべきか
の3点を書き出してみてください。
ここまで整理できれば、講習会の日程を見るときに迷いにくくなります。
反対に、この3点が曖昧なまま日程だけを先に押さえると、あとから申請先の取扱いを確認して計画を見直すことがあります。

迷ったらこの5つを確認
講習会選びで迷ったら、次の5点を整理してください。
- 誰が受講するのか
- 新規許可・更新許可・変更許可のどれか
- 過去に新規・更新講習会を受けたことがあるか
- オンライン・対面のどちらが受講しやすいか
- 今回の申請先行政庁はどこか
5つ全部を今すぐ完璧に判断できなくても構いません。
まずは、
「申請先」「受講者」「今回の申請区分」
の3つから確認してください。
この3点が分かれば、公式の日程や申込みページを見たときに、次に何を選べばよいかがかなり明確になります。
自分だけでは判断しにくい場合は、申込みを済ませてから修正するより、申請先行政庁や許可申請を扱う専門家へ申込み前に確認する方が手戻りを減らしやすくなります。
よくある質問
オンライン講習なら自宅だけで修了できますか?
できません。
講義動画はオンラインで受講できますが、修了試験は指定会場で受けます。
更新許可なら必ず更新講習会ですか?
更新講習会が基本ですが、初めて講習会を受ける場合などは注意が必要です。
自治体によっては、過去に新規講習会を修了していない場合、新規講習会を受けるよう案内される場合があります。
そのため、初めて講習会を受ける更新申請などでは、申請先へ確認してください。
他県の会場で受講できますか?
できます。
事業場所在地とは別の都道府県の会場を選ぶこともできます。
日程が合わない場合は、他県の会場まで含めて探すと選択肢を広げられます。
ただし、取得した修了証を今回の申請に使用できるかは、申請先の取扱いも確認してください。
試験に落ちたらどうなりますか?
再修了試験を受けられる制度があります。
詳しい問題数・合格基準・試験対策・不合格後の手続は、**修了試験について詳しく確認する**をご覧ください。
修了証は何年有効ですか?
多くの自治体では、新規講習会修了証は5年間、更新講習会修了証は2年間とされていますが、更新修了証を5年間として扱う行政庁もあります。
全国一律ではありません。
そのため、
「何年有効か」だけではなく、「この修了証を今回の申請に使えるか」
まで確認することが重要です。
詳しくは、修了証の有効期間と今回の申請に使えるかを確認するをご覧ください。
まとめ|「誰が・どの講習会を受けるか」から決める
産業廃棄物収集運搬業許可の講習会では、日程や料金を見る前に、
誰が受講するか
→ 新規・更新のどちらか
→ オンライン・対面のどちらか
→ 申込み・日程
→ 修了試験
→ 修了証
という順番で考えると整理しやすくなります。
2026年度の産業廃棄物収集・運搬課程では、
- 新規講習会:オンライン27,500円・対面33,000円
- 更新講習会:オンライン17,600円・対面22,000円
です。
ただし、受講者や修了証の取扱いは申請先によって異なる場合があります。
ここまで読んだ方が、まず今日確認するのは次の3つです。
① どこへ申請するのか
② 誰が受講するのか
③ 新規・更新のどちらを確認すべきか
この3点が整理できたら、JWセンターの開催日程を確認してください。
まず申請先を確認し、受講者と講習会の種類を決めてから日程を押さえる。
この順番で進めることが、講習会から許可申請までの手戻りを減らす基本です。
その後に気になることが出てきたら、必要なところだけ詳しく確認すれば十分です。
迷いをすべて抱えたまま一度に進める必要はありません。
申請先を確認する。
受講者を決める。
必要な講習会を確認する。
まずはこの3つから始めれば、次にすることが見えてきます。
講習会を選んだ後は、気になる内容に応じて次の記事をご覧ください。


