「京都の現場に入るなら、府と市、両方の許可が必要なんでしょ?」…その勘違いが、あなたの会社から現金16万円と貴重な時間を奪います。
こんにちは!
産業廃棄物収集運搬業許可の実績100件以上。
「現場を知らない行政書士には頼むな」が信条の小野馨です。
今回は【京都府の産業廃棄物収集運搬許可】というテーマで、現場のリアルを交えて熱くお話しします。
「大阪の元請けから『来月から京都の現場も頼むわ』と言われたが、許可がない」
「京都は景観条例とか厳しいから、産廃の許可も難しいんじゃないか?」
そんな不安を抱えて、このページにたどり着いたのではないでしょうか。
特に京都は、政令指定都市である「京都市」が存在するため、管轄がややこしく感じる筆頭エリアです。
しかし、安心してください。
正しい知識さえあれば、京都の許可は恐れるに足りません。
むしろ、このルールを知らないライバル業者が二の足を踏んでいる間に、あなたが京都の現場を総取りできるチャンスでもあるのです。
この記事では、申請の手引きや役所のHPには絶対に書かれていない「現場の裏ワザ」や「審査を通すためのテクニック」を包み隠さず公開します。
▼ この記事のポイント ▼
- ✅ 「府」と「市」の二重申請を回避する裏ルール
- ✅ 赤字決算でもあきらめない!審査突破の秘策
- ✅ 京都特有?写真撮影でNGを食らわないコツ
- ✅ 最短で許可証を手に入れるためのスケジュール
※なお、産廃許可取得の全体像や費用感を知りたい方は、
『産業廃棄物許可の教科書(トップページ)』
をブックマークして、実務バイブルとしてお使いください。
京都府で産業廃棄物収取運搬業許可を取る前に知るべき「最大の罠」
京都で産廃許可を取ろうとした時、9割の社長が最初にぶち当たる疑問。
それが「京都府の許可だけでいいのか、京都市の許可も必要なのか問題」です。
ここを間違えると、申請手数料(81,000円)をドブに捨てることになります。
まずは、この複雑怪奇な「管轄の罠」をクリアにしましょう。
「京都府」と「京都市」2つの許可が必要なケース・不要なケース【二重払い回避】
結論から言います。
あなたがこれから取ろうとしているのが「積替え保管を含まない(直行)」の収集運搬業許可であれば、「京都府の許可」ひとつあれば十分です。
これ、めちゃくちゃ重要です。
以前、私が相談を受けたある建設会社の社長様は、こんな勘違いをしていました。
「現場が京都市内にあるから京都市の許可が必要で、処分場が宇治市にあるから京都府の許可も必要だよね? 両方で16万円か…痛いなぁ」
これ、完全に間違いです。
平成23年の法改正以降、原則として「都道府県の許可があれば、その県内の政令指定都市(京都市など)でも収集・運搬ができる」ようになっています。
つまり、京都府知事の許可さえ持っていれば、京都市内の現場でゴミを積もうが、京都市外の現場で積もうが、府内のどこでも自由に走り回れるのです。
ただし、例外があります。
それは「積替え保管」を行う場合です。
もしあなたが、自分の敷地内(京都市内)に一時的にゴミを降ろして選別や保管をしたいなら、その場所を管轄する「京都市長」の許可が必須になります。
しかし、多くの建設業者様の場合、現場から処分場へ直行するケースがほとんどでしょう。
その場合は、「京都府」へ申請一本化が正解です。
逆に、もしあなたが「京都市内だけでしか仕事をしない(運搬も処分も全て京都市内で完結)」という極めてレアなケースであれば、京都市の許可だけでも操業は可能ですが、ビジネスの広がりを考えれば京都府で取っておくのが定石です。
参考:京都府産業廃棄物収集運搬業許可申請の手引き(京都府HP)
他府県の業者が京都で仕事をする場合のルール(有効範囲)
「うちは大阪の会社なんだけど、京都の現場に行きたい」
「滋賀県の業者が、京都の処分場に持ち込みたい」
こういった他府県からの参入組も多いのが京都の特徴です。
産業廃棄物の収集運搬のルールは、「ゴミを積む場所」と「ゴミを降ろす場所」、この両方の自治体の許可が必要になります。
通過するだけの自治体の許可はいりません。
例えば、以下のようなケースを見てみましょう。
| ケース | 積む場所 | 降ろす場所 | 必要な許可 |
|---|---|---|---|
| A | 大阪府 | 京都府 | 大阪府 & 京都府 |
| B | 京都府 | 滋賀県 | 京都府 & 滋賀県 |
| C | 京都府 | 京都府 | 京都府のみ |
ここで注意が必要なのが、ケースAやBのように「県またぎ」をする場合です。
よくある失敗が、「大阪の許可は持ってるから、京都まで運んでいいだろう」という思い込み。
これは無許可営業(5年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金)の対象になります。
警察は県境の検問で、産廃運搬車両の許可証チェックを頻繁に行っています。
「知らなかった」では済まされない、一発アウトの逮捕案件になりかねませんので、必ず「積み地」と「降ろし地」の両方の許可を押さえてください。
行政書士 小野馨の「ここだけの話」
実は、京都府の申請窓口(各保健所)は、非常に丁寧に対応してくれる印象があります。
ただし、その分「書類の整合性」には厳しいです。
昔、お客様が自分で申請に行って、「住民票の住所と申請書の住所が『一丁目1番地』と『1-1』で表記が違うから書き直し!」と言われて泣いて帰ってきたことがありました。
こういう細かいミスで何日も足を運ぶのは時間の無駄ですよね。
(自分でやるのが面倒な方は、丸投げも可能です)
💡 3秒でわかるまとめ:
- 積替え保管なしなら「京都府」の許可だけで京都市内もOK。
- 京都市への二重申請は不要(お金の無駄)。
- 他府県またぎの仕事は、両方の県の許可が必須。
【費用】京都府の許可取得にかかる総額シミュレーション
「結局、いくら用意すればいいの?」
経営者として一番気になるのはコストですよね。
京都府で新規に許可を取る場合、必ずかかる「法定費用」と、専門家に頼む場合の「報酬」の2つがあります。
特に京都府は、支払方法が大阪とは違い**「証紙(しょうし)」**というアナログな方法のみ対応しているケースが多いため、現金だけ握りしめて窓口に行っても受け付けてもらえません。
無駄足を踏まないよう、正しい金額と支払い方を確認しましょう。
申請手数料(証紙代)と法定費用【81,000円】
まず、誰がやっても絶対にかかるお金がこちらです。
京都府の窓口に支払う「申請手数料」は、新規の場合81,000円です。
大阪府などの一部自治体ではコンビニ納付やキャッシュレス化が進んでいますが、京都府への申請は、原則として「京都府収入証紙」を購入して貼り付ける必要があります。
これ以外にも、以下の費用がかかります。
| 項目 | 金額(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 申請手数料(新規) | 81,000円 | 京都府収入証紙で購入(返金不可) |
| 講習会受講料 | 約31,000円 | JWセンターへ支払い(収集運搬課程) |
| 公的証明書取得費 | 約3,000円〜 | 登記簿謄本、納税証明書、住民票など |
| 合計(法定費用) | 約115,000円 | 自分で行っても必ずかかる費用 |
つまり、自分ですべての手続きをやったとしても、最低でも11万5千円ほどは手出しが必要だということです。
「更新」の場合は手数料が73,000円になります。
証紙は、京都府庁や各広域振興局(保健所が入っている合同庁舎など)の売店で購入できますが、夕方に行くと閉まっていたりするので注意が必要です。
行政書士に依頼する場合の報酬相場と「安さ」のリスク
「面倒だからプロに頼もう」と思った場合、上記の法定費用に加えて、行政書士への報酬が発生します。
京都エリアの相場としては、新規許可で「10万円〜15万円(税別)」程度が一般的です。
ネットで探すと「5万円!」という激安業者も見かけますが、注意が必要です。
私が以前相談を受けたお客様で、激安業者に頼んだ結果、「住民票や登記簿は自分で取ってきてください」「書類の押印のために事務所まで来てください」と言われ、結局自分の手間が全然減らなかった…というケースがありました。
また、京都府特有の「ローカルルール(写真の撮り直しなど)」に対応できず、審査が止まってしまうリスクもあります。
「現場を知っているか?」「全部丸投げできるか?」を基準に選ぶのが、結果的に一番安上がりになります。
- 手数料は「証紙」で購入。現金払い不可に注意。
- 自分でやっても約11.5万円は絶対にかかる。
- プロに頼むなら+10〜15万円が相場。
申請の流れと審査期間(標準処理期間)
最後に、実際に動き出してから許可証を手にするまでのタイムスケジュールを確認しましょう。
京都府の審査スピードは標準的ですが、申請窓口が「地域ごとの保健所」になるため、場所を間違えないことが重要です。
事前協議は必要?申請から許可証交付までの日数(約2ヶ月)
京都府の場合、積替え保管なし(直行)であれば、面倒な「事前協議」は基本的に不要です。
いきなり本申請が可能です(※電話予約は必須)。
しかし、申請書を受理してもらってから、審査が完了して許可証が出るまでの期間(標準処理期間)は、「約60日(2ヶ月)」とされています。
これ、意外と長いです。
例えば、4月1日から現場が始まるなら、遅くとも1月末には申請を完了していないと間に合いません。
「講習会の予約待ち」や「書類作成」の時間を含めると、トータルで3〜4ヶ月前から動き出すのが安全圏です。
「来週どうにかならないか?」と相談されることもありますが、行政の審査期間だけはどうにも短縮できません。
元請け業者には「今申請中で、〇月頃に許可が降りる予定です」と早めに伝えておくことが、信頼を繋ぐコツです。
申請窓口(京都府各保健所)の選び方
ここも大阪とは違うポイントです。
大阪府は「咲洲庁舎」一箇所で集中受付ですが、京都府は「会社(または営業所)の所在地を管轄する保健所」が窓口になります。
【主な申請窓口】
● 乙訓保健所(向日市など)
● 山城北保健所(宇治市、城陽市など)
● 山城南保健所(木津川市など)
● 南丹保健所(亀岡市など)
● 中丹西・東保健所(福知山市・舞鶴市など)
● 丹後保健所(京丹後市など)
(※京都市内の業者は、京都市の環境政策局が窓口です)
他府県の業者が京都府の許可を取る場合は、「京都府庁(循環型社会推進課)」への郵送や持参になるケースが多いですが、最新の運用ルールは必ず電話で確認してください。
管轄違いの保健所に行っても受け付けてもらえませんので、事前の場所確認は必須です。
- 申請から許可まで約2ヶ月かかる。
- 管轄の「保健所」を間違えると受け付けてもらえない。
- 早めの電話予約が必須。
あなたが得られる未来
京都府の産廃許可を取得することは、単に「書類が増える」ことではありません。
それは、「京都という巨大市場へのパスポート」を手に入れることです。
この許可証さえあれば、あなたはもう「ここから先は入れない」と現場の前で立ち止まる必要はありません。
堂々と京都の現場を受注し、売上を拡大し、元請けからの信頼も勝ち取ることができます。
「コンプライアンスのしっかりした会社だ」という評価は、次の大きな仕事を引き寄せる磁石になります。
面倒な手続きの先には、そんな明るい未来が待っています。
🚀 今日から始める「3つの行動」
- 講習会の空き状況を確認・予約する(最優先!)
- 直近3期分の決算書をチェックする(赤字の確認)
- 車検証を見て「所有者」を確認する
よくある質問(FAQ)
Q. 京都府の許可を持っていますが、更新を忘れて失効してしまいました。どうすればいいですか?
A. 残念ながら、一度失効すると「新規申請」として取り直しになります。許可番号も変わってしまい、手数料も新規(81,000円)かかります。1日でも過ぎたらアウトですので、更新期限の管理は徹底してください。
Q. 滋賀や大阪の許可も一緒に取りたいのですが、まとめてお願いできますか?
A. はい、可能です。複数自治体の同時申請は、証明書の取得枚数を減らせるためコストメリットがあります。当事務所では「関西一円パック」などの対応も可能ですのでご相談ください。
Q. 京都府への手数料支払いはコンビニやクレジットカードでも可能ですか?
A. 現在、京都府への申請(保健所窓口)は「京都府収入証紙」での納付が原則であり、コンビニ支払いやクレジットカードは基本的に対応していません。事前に指定場所で証紙を購入する必要があります。