「優良認定のためにISOを取る」…もしそう考えているなら、あなたは300万円以上の無駄金をドブに捨てようとしています。

こんにちは!
産廃収集運搬業許可の実績100件以上 行政書士、小野馨です。
今回は【エコアクション21】をテーマに、産廃業者が最も賢く優良認定を取るための「最短・最安ルート」を解説します。
「産廃の優良認定を取りたいが、要件にある『環境配慮の取組』がネックだ」
「ISO14001の見積もりを取ったら、初期費用だけで100万円超え。維持費も高すぎて手が出ない…」
多くの社長様が、この「環境認証の壁」の前で立ち止まってしまいます。
しかし、実は環境省が推奨しているのは、高額なISO(国際規格)ではなく、中小企業のために作られた「エコアクション21」なのです。
ポイント
これを活用すれば、ISOの「10分の1」のコストと労力で、全く同じ「優良認定」のチケットを手に入れることができます。
- なぜ多くのコンサルタントはISOばかり勧めるのか?
- そして、エコアクション21ならどれくらい安く済むのか?
この記事では、現場の数字を交えて、その「圧倒的なコスパ」を証明します。
▼ この記事のポイント ▼
- ✅ エコアクション21は「優良認定」の要件を完璧に満たす
- ✅ 取得・維持費用はISO14001の約10分の1で済む
- ✅ 書類量も少なく、現場負担が軽い「中小企業専用」の仕組み
- ✅ ただし、取得には「最低6ヶ月」の実績期間が必要(駆け込み不可)
※なお、産廃許可の全体像や優良認定の他の要件を知りたい方は、
『産業廃棄物許可の教科書(トップページ)』
をブックマークして、実務バイブルとしてお使いください。
エコアクション21とは?産廃優良認定におけるメリットとISOとの違い
エコアクション21とは、環境省が策定したガイドラインに基づき、環境への取り組み(省エネ、廃棄物削減など)を行う事業者を審査・認証・登録する制度のことです。
一言で言えば、「日本の中小企業のために国が作った、簡易版ISO14001」とお考えください。
産業廃棄物収集運搬業の「優良認定」を取得するためには、第3の要件として「環境配慮の取組」が求められます。
ポイント
法律上は「ISO14001 または エコアクション21」のどちらかを持っていればOKです。
しかし、世の中の「環境コンサルタント」と呼ばれる人たちは、単価の高いISOの取得支援を勧める傾向にあります。
その結果、「優良認定にはISOが必要なんだ」と思い込まされ、身の丈に合わない高額なシステムを導入してしまい、毎年の更新審査費用(数十万円)に苦しむ中小企業が後を絶ちません。
ココがポイント
私が必ずお伝えしているのは、「海外取引がないなら、迷わずエコアクション21にしてください」ということです。
産廃業者の場合、主な取引先は国内のゼネコンやメーカーです。
彼らが求めているのは「優良認定業者であること」であって、「ISOを持っていること」ではありません。
目的(優良認定)を達成できるなら、コストは安いに越したことはないはずです。
以下に、ISO14001とエコアクション21の決定的な違いを比較表にまとめました。
| 比較項目 | ISO 14001(国際規格) | エコアクション21(国内規格) |
|---|---|---|
| 主な対象 | 大企業・グローバル企業 | 中小企業・小規模事業者 |
| 初期費用(目安) | 100万円〜300万円 | 15万円〜50万円 |
| 年間維持費(審査料等) | 30万円〜100万円以上 | 5万円〜15万円 |
| 書類・運用の手間 | 非常に重い(専任者が必要) | 軽い(兼任でも可能) |
| 優良認定の効力 | 認められる | 認められる(同等) |
ISO14001と比較した時の圧倒的な費用対効果
経営者として最も気になるのは、やはり「お金」の話でしょう。
上記の表でも触れましたが、ISO14001とエコアクション21では、桁が一つ違います。
以前、従業員10名ほどの産廃収集運搬業の社長から相談を受けました。
「優良認定を取りたいからISOのコンサルと契約しようと思う。見積もりが200万円だった」
私は全力で止めました。
「社長、その200万円はトラックの頭金に使いましょう。優良認定だけなら、エコアクション21で十分です。これならコンサル料込みでも50万円でお釣りが来ます」
結果、その会社はエコアクション21を取得し、無事に優良認定を受けました。
浮いた150万円は、本当に新しいパッカー車の購入資金に充てられ、売上アップに貢献しました。
さらに大きいのが、毎年かかるランニングコスト(維持審査費用)です。
ISOの場合、審査機関が民間企業であるため費用が高額ですが、エコアクション21は非営利の制度であるため、審査費用も数万円〜十数万円(事業規模による)と非常にリーズナブルです。
5年、10年と事業を続ける上で、この固定費の差はボディブローのように効いてきます。
「安かろう悪かろう」ではありません。
「目的に対して最適か過剰か」の問題なのです。
中小企業でも運用しやすい簡易なマニュアルと審査基準
- 「でも、安いってことは、何か裏があるんじゃないの?」
- 「ISOみたいに分厚いマニュアルを作らされて、現場が混乱するんじゃないの?」
ご安心ください。
ココがおすすめ
エコアクション21の最大の特長は、「中小企業でも無理なく運用できること」にあります。
注意ポイント
ISO14001は国際規格であるため、あらゆる業種・規模に対応できるよう、非常に抽象的で難解な要求事項が並んでいます。
それを満たすために、「環境側面」「著しい環境影響」といった専門用語だらけの膨大なマニュアルを作らざるを得なくなります。
一方、エコアクション21は、環境省が「中小企業がやるべきこと」を具体的にリストアップしてくれています。
やるべきことはシンプルです。
必要なモノ
- 電気・ガソリン・水の使用量と、廃棄物の排出量を毎月チェックする
- 「今年はガソリンを1%減らそう」という目標を立てる
- そのために「アイドリングストップ」や「急発進防止」を実践する
- 結果を年に1回「環境経営レポート」としてまとめるこれだけです。
これなら、専任の担当者がいなくても、社長や事務員さんが片手間で管理できます。
マニュアルも、A4用紙数枚程度のシンプルなもので審査に通ります。
「書類を作るための活動」ではなく、「経営を良くするための活動(省エネ=コスト削減)」に直結するのが、エコアクション21の強みなのです。
優良認定以外にもある融資や入札でのメリット
エコアクション21を取得する主目的は「産廃の優良認定」かもしれませんが、実はそれ以外にも嬉しい「副産物(メリット)」がたくさんあります。
まず、「低利融資」です。
ポイント
日本政策金融公庫などの政府系金融機関では、エコアクション21認証企業に対し、基準利率よりも低い特別利率で融資を行う制度を用意している場合があります。
設備投資が必要な産廃業者にとって、金利の優遇は大きなキャッシュフロー改善になります。
次に、「公共工事の入札加点」です。
ポイント
多くの自治体で、建設工事や物品調達の入札参加資格審査において、エコアクション21認証企業を加点対象としています。
これはISO14001と同等の点数がもらえるケースがほとんどです。
つまり、10分の1のコストで、入札においてもISOと同じ効果が得られるわけです。
そして何より、「経営の見える化」です。
毎月のガソリン代や電気代を正確に把握することで、「無駄なコスト」が浮き彫りになります。
「認証を取ったら、社員がエコドライブを意識するようになり、年間でガソリン代が50万円下がった」
そんな嬉しい報告をいただくことも珍しくありません。
優良認定というパスポートを手に入れつつ、社内の無駄を削ぎ落とし、筋肉質な経営体質を作る。
これこそが、エコアクション21導入の真の価値と言えるでしょう。

エコアクション21の認証取得までの流れと審査期間
エコアクション21の認証取得までの流れとは、キックオフ(取り組み開始)から環境経営方針の策定、最低3ヶ月以上の運用実績作り、審査人による審査、そして登録証発行に至る一連のプロセスのことです。
ここで最も重要なことをお伝えします。
それは、「思い立ってから登録証が手元に届くまで、最低でも6ヶ月〜1年はかかる」という冷厳な事実です。
「お金を払えば来週もらえる」ようなものではありません。
私が相談を受けたある建設会社の社長は、産廃許可の更新期限が3ヶ月後に迫った状態で「優良認定を取りたいから、急ぎでエコアクションをお願いしたい」と来られました。
私は正直に申し上げました。
「社長、物理的に不可能です。タイムマシンがない限り間に合いません」
なぜなら、エコアクション21の審査を受けるためには、最低でも「3ヶ月分の活動実績(電気代やガソリン代の記録など)」が必要だからです。
参考
さらに、審査を受けてから判定委員会を経て登録証が発行されるまでに、通常2〜3ヶ月かかります。
つまり、3ヶ月(実績作り)+ 3ヶ月(審査・発行)= **最低6ヶ月**。
これが最短コースであり、書類作成でまごつけば1年コースになります。
このタイムラグを知らずに「更新直前」に動き出すと、今回の更新での優良認定は諦めるしかなくなります。
だからこそ、計画的なスケジュール管理が命なのです。
キックオフから登録証発行までの標準的な期間
では、具体的なスケジュールの全体像を見てみましょう。
優良認定を目指すあなたが、今日から動き出したとして、いつゴール(登録証取得)に辿り着けるのか。
標準的なフローは以下の通りです。
1. 【1ヶ月目】キックオフ・計画策定(Plan)
「環境経営方針」を作る。
誰が何を記録するか決める。
「今年はCO2を1%削減する」等の目標を立てる。
2. 【2〜4ヶ月目】運用・実践(Do)
実際に活動を行い、電気・水・ガソリン・廃棄物量のデータを3ヶ月分記録する。
これが「実績」となり、審査の土台になります。
3. 【5ヶ月目】自己評価・レポート作成(Check & Act)
3ヶ月の結果をまとめ、「環境経営レポート」を作成する。
地域事務局へ審査を申し込む。
4. 【6ヶ月目】審査人による現地審査
審査人が会社に来て、書類や現場をチェックする。
不備があれば指摘され、修正(是正)を行う。
5. 【7〜8ヶ月目】判定・登録・認証取得
判定委員会で合格となれば、晴れて登録証が発行される。
ご覧の通り、どう短縮しても半年以上かかります。
特に初めての場合は、ステップ1の「計画策定」や、ステップ3の「レポート作成」で悩み、手が止まってしまうことが多いです。
産廃の優良認定を狙うなら、許可更新期限の「1年前」にはスタートボタンを押さないと、安全圏とは言えません。
「まだ先だから」は禁句です。
時間は待ってくれません。
[画像指示: エコアクション21取得のタイムラインチャート (alt: "エコアクション21 審査期間 スケジュール")]
審査でチェックされる環境経営方針と活動レポートの作成
エコアクション21の審査において、心臓部となるのが「環境経営方針」と「環境経営レポート」です。
**「環境経営方針」**とは、社長の所信表明演説のようなものです。
「我が社は、産業廃棄物の適正処理を通じて、地域社会の環境保全に貢献します」といった理念を明文化し、社長の署名を入れて掲示します。
これは、建前だけでなく、社長の本気度を審査員に見せる重要な書類です。
そして、最も手がかかるのが「環境経営レポート」です。
参考
これは、会社の概要、環境方針、目標、そして3ヶ月間(または1年間)の活動実績(CO2排出量や廃棄物量などの数字)を、所定のフォーマットに従って一冊の冊子にまとめたものです。
「レポートなんて書いたことないよ…」
多くの社長がここで頭を抱えます。
しかし、安心してください。
エコアクション21中央事務局のサイトには「作成ガイドライン」や「雛形(テンプレート)」が用意されています。
基本的には、その穴埋めをしていけば形になるよう設計されています。
ただし、求められるのは「正直な数字」と「分析」です。
「なぜガソリンが増えたのか?」
「仕事が増えたから仕方ない」
ではなく、「仕事量は増えたが、エコドライブ講習を行ったことで燃費自体は改善した」というような、経営的な分析が評価されます。
嘘をつく必要はありません。
ありのままの活動を、誠実に報告すれば審査は通ります。
コンサルタントに依頼する場合の相場と自力取得の難易度
ここで究極の選択です。
「自社だけでやるか(自力取得)」、それとも「プロに頼むか(コンサル依頼)」。
結論から言えば、「事務員さんがいて、パソコン作業が得意なら自力で可能。社長一人ならコンサル必須」です。
【自力取得の場合】
費用: 審査料(数万円〜)のみ。激安です。
リスク: ガイドラインを読み込むのに時間がかかり、途中で挫折する確率が高いです。また、書類の不備で審査が長引く可能性があります。
【コンサル依頼の場合】
費用: コンサル料として、別途30万円〜50万円程度が相場です。
メリット: キックオフから書類作成、模擬審査まで伴走してくれるため、社長は本業に集中できます。
最短ルートで確実に取得できます。
私のお客様でも、最初は「節約したいから自分でやる」と始めたものの、3ヶ月後に「やっぱり何を書けばいいか分からない!」とギブアップして、途中からコンサルに入ったケースが多々あります。
ISOに比べれば簡単とはいえ、慣れない専門用語やデータ集計はストレスになります。
もしコンサルを雇う予算がない場合は、各地の「自治体」や「商工会議所」が実施している「無料(または格安)の集合コンサルティング会」を探してみてください。
これは、数社集まって講師の指導を受けながら書類を作る勉強会で、非常にコスパが良いです。
使える支援制度は使い倒す。
これも経営の知恵です。
>>(自力でやるかプロに頼むか、無料診断で判断しませんか?)
あなたが得られる未来:入札も融資も有利になる「最強のカード」
エコアクション21の取得は、決して楽な道のりではありません。
半年以上の期間と、慣れないデータ集計の労力が必要です。
しかし、その苦労の先には、確実に報われる未来が待っています。
まず、当初の目的である**「産廃優良認定」**が手に入ります。
これにより、許可期間が7年に延び、更新コストと手間が削減されます。
さらに、エコアクション21の登録証自体が、「公共工事入札での加点」や「銀行融資での金利優遇」を引き出す「プラチナカード」として機能します。
「あの会社は環境にもしっかり取り組んでいる、ちゃんとした会社だ」
この社会的な信用は、何百万円の広告費をかけても買えない価値があります。
ISOという重荷を背負うことなく、身の丈に合ったサイズで、最大限の果実を得る。
エコアクション21は、賢い中小企業経営者が選ぶ「最強の武器」です。
さあ、更新期限が迫る前に、最初の一歩を踏み出しましょう。
🚀 今日から始める「3つの行動」
- 産廃許可の「更新期限」を確認し、残り1年以上あるかチェックする
- エコアクション21中央事務局のHPから「ガイドライン」をダウンロードする
- 自力で間に合うか不安な場合、下記の無料診断を利用する
産廃優良認定・エコアクション21の取得なら
「書類のプロ」にお任せください。
🎁 小野事務所のサポート内容
- ① あなたの会社が優良認定を取れるか【無料診断】
- ② エコアクション21の導入から認証まで【完全サポート】
- ③ 更新期限に間に合わせるための【最短スケジュール作成】
※まずは上記ページよりお気軽にお問い合わせください。
よくある質問(FAQ)
Q. 本当に3ヶ月で取得することはできませんか?
非常に厳しいですが、既に社内で日報管理などが徹底されており、過去のデータが揃っている場合は、理論上短縮できる可能性はあります。
ただし、審査員のスケジュール確保等もあるため、やはり半年程度見ておくのが現実的です。
Q. 個人事業主でもエコアクション21は取れますか?
はい、可能です。
法人・個人を問わず、また従業員が1名でも認証取得は可能です。
むしろ小規模な事業者ほど、仕組みがシンプルなので取得しやすいと言えます。
Q. 補助金は出ますか?
自治体によっては、エコアクション21の取得費用(審査料やコンサル料)の一部を補助してくれる制度があります。
「〇〇市 エコアクション21 補助金」で検索するか、当事務所までお問い合わせください。
この記事を書いた人
行政書士 小野 馨
産業廃棄物収集運搬業許可・建設業許可専門。
許可取得実績100社以上。
「身の丈に合った環境経営」を推奨し、中小企業の優良認定取得を強力にバックアップ。
エコアクション21の導入支援実績も多数。