高級民泊ノウハウ

札幌の民泊選び!失敗しないエリアと冬の注意点を徹底解説

こんにちは。

産業廃棄物の許可が得意な行政書士の小野馨です。

今回は、「札幌の民泊」というテーマでお話します。

北海道旅行、特に札幌への滞在を計画している際、ホテルではなく「民泊」という選択肢、気になりますよね。

広くて安い、キッチンで自炊ができる、大人数でも一緒に泊まれるなど、魅力がいっぱいです。

でも一方で、「冬の北海道で民泊って寒くないの?」「駐車場は雪で埋まったりしない?」なんて不安も尽きないかなと思います。

実は札幌の民泊は、エリア選びと冬の設備チェックさえ間違わなければ、ホテル以上に快適で思い出深い滞在ができるんですよ。

私自身、行政書士として許認可の現場を見ている経験からも、法令を守った安全な施設の選び方にはコツがあると感じています。

この記事では、札幌の民泊事情について、おすすめのエリアから冬のトラブル回避術まで、プロの視点も交えながらわかりやすく解説していきますね。

  • 大人数や家族連れに最適な一軒家タイプの選び方がわかります
  • 琴似などの穴場エリアで「暮らすような旅」をする魅力が理解できます
  • 冬の札幌で失敗しないための暖房や駐車場のチェックポイントが学べます
  • 違法物件を避けて安全に宿泊するための見極め方が身につきます

札幌の民泊でおすすめの宿泊エリアと人気物件の特徴

札幌で民泊を探すとき、まず悩むのが「どのエリアに泊まるか」ですよね。

札幌は地下鉄が発達しているので、中心部から少し離れた場所でも意外と便利だったりします。

ここでは、旅の目的や人数に合わせて、どんなエリアや物件タイプを選べばいいのか、具体的な特徴を交えて紹介しますね。

大人数や家族連れに最適な一軒家貸切タイプの魅力

札幌の民泊の大きな魅力の一つは、なんといっても「圧倒的な広さ」です。

一般的なビジネスホテルだと、スーツケースを広げるだけで足の踏み場がなくなってしまうこと、よくありますよね。

でも、札幌の一軒家貸切タイプの民泊なら、そんなストレスとは無縁です。

特に、北区や東区などの住宅街には、かつて二世帯住宅だった建物や、広めの戸建てをリノベーションした物件が多く点在しています。

これらは定員が10名〜15名という大型物件も珍しくなく、3世代での家族旅行や、大学のサークル仲間との卒業旅行なんかには最適なんです。

想像してみてください。昼間はそれぞれの行きたい観光地を回って、夜は全員が広いリビングに集まり、テイクアウトした北海道グルメを囲んでパーティーをする。

ホテルだと「誰の部屋に集まる?」となって、結局ベッドの上に座るしかなかったり、話し声が隣の部屋に漏れないか気になったりしますが、一軒家ならその心配もありません。

また、プライバシーの面でも非常に優秀です。

「寝室が4つある」といった物件も多いため、「おじいちゃんおばあちゃんは1階の和室でゆっくり」「若者は2階の洋室で遅くまでおしゃべり」といった使い分けができるのも、一軒家ならではのメリットかなと思います。

一軒家タイプを選ぶメリット

  • 大人数でも宿泊費を頭割りすれば、カプセルホテル並みの格安料金になることも
  • 子供が走り回っても、マンションやホテルほど階下への騒音を過度に気にしなくて済む(もちろん常識の範囲内で!)
  • トイレや洗面所が複数ある物件が多く、朝の支度ラッシュでも混雑しない

駐車場付きやキッチン完備なら長期滞在も快適

北海道旅行では、レンタカーを借りて道内各地を周遊する方も多いですよね。

富良野や小樽へ足を伸ばす拠点として札幌に連泊する場合、バカにならないのが「駐車場代」です。札幌の中心部、特に大通やすすきのエリアのホテルだと、駐車場代だけで1泊1,500円〜2,000円取られるのが相場です。

もし3泊したら、それだけで美味しい海鮮丼が2杯食べられちゃいますよね。

その点、少し郊外(豊平区や白石区など)の民泊なら、「無料駐車場付き」という物件がたくさんあります。

中には「2台まで駐車可能」という広いスペースを持つ物件もあり、グループで車2台に分乗して行く場合などには、コストパフォーマンスが最強になります。

そしてもう一つ、長期滞在の質を左右するのが「キッチン」です。

毎日毎食、外食続きだと胃も疲れますし、食費もかさみますよね。

札幌には「アークス」「東光ストア」「コープさっぽろ」といった素晴らしいスーパーマーケットがたくさんあり、そこでは本州では見かけないような新鮮な魚介類や、珍しいジンギスカン肉が普通に売られています。

キッチン完備の民泊なら、これらを買い込んで「暮らすように旅する」ことができます。

「市場で買ったカニをそのまま茹でて食べる」「朝ごはんは北海道限定の牛乳とパンで済ませる」といったスタイルは、旅の満足度をぐっと引き上げてくれるはずですよ。

観光に便利なすすきの周辺や駅近の安い物件を探す

「やっぱり夜はすすきのでジンギスカンやシメパフェを楽しみたい!」「終電を気にせず飲み歩きたい!」というアクティブな方には、中央区のすすきの周辺や、中島公園エリアのマンションタイプがおすすめです。

このあたりは札幌の中でも民泊の激戦区で、供給数が非常に多いエリアです。

最近では、建設段階から民泊としての運用を想定して作られた「コンドミニアム型ホテル」や、マンションの一室をおしゃれにリノベーションした物件が増えています。

これらの物件の特徴は、ホテルと同等の立地条件でありながら、フロントがない「無人運営」であることです。

チェックインはタブレット端末で行い、鍵はスマートロックで開けるスタイルが一般的です。

人件費がかかっていない分、宿泊料金が周辺のビジネスホテルよりも「安く」設定されていることが多いのが嬉しいポイントですね。

ただし、繁華街に近いということは、それだけ夜の環境が賑やかである可能性もあります。

予約サイトのレビューで「夜間の騒音」や「建物の防音性」についてチェックしておくと安心です。

また、冬場は地下鉄駅から物件までの数分歩くだけでも寒さが厳しいので、できるだけ「駅徒歩5分以内」の物件を選ぶのが賢い選択ですよ。

このエリアの物件タイプ比較表

タイプ 特徴 向いている人
ワンルームマンション コンパクトで安い。洗濯機付きが多い。 一人旅、カップル、出張
コンドミニアム ホテルライクな内装。キッチン・調理器具が充実。 女子旅、きれい好きの方
デザイナーズ コンクリート打ちっぱなしなどおしゃれな空間。 SNS映えを狙いたい方

西区琴似など穴場エリアで暮らすような旅を楽しむ

私個人的に、札幌通の方にこそおすすめしたいのが、西区の「琴似(ことに)」エリアです。

ガイドブックではあまり大きく扱われないかもしれませんが、実はここ、札幌市民の間では「第二のすすきの」と呼ばれるほど、飲食店や飲み屋が充実している街なんです。

琴似の素晴らしいところは、JR函館本線と地下鉄東西線の両方が使える「ダブルアクセス」の利便性にあります。

JRを使えば札幌駅まで快速で1駅(約4分)、新千歳空港へも乗り換えなしでアクセス可能です。

一方で、地下鉄を使えば大通公園へも一本で行けます。

そして何より、駅周辺の商店街が最高です。

観光客向けの割高なお店ではなく、地元民が通う安くて美味しい居酒屋、昔ながらの市場、活気あるスーパーがぎゅっと詰まっています。

「観光客だらけの場所は疲れる」「地元の人の日常に溶け込みたい」という方には、これ以上ないロケーションかなと思います。

実際にこのエリアには、長期滞在をターゲットにしたアパートメントタイプの民泊が増加傾向にあり、リピーターの方にすごく愛されています。

有名な製菓メーカーの本店があったり、隠れたスープカレーの名店があったりと、散策する楽しみも尽きません。

子連れ旅行でも安心できる広さと設備を確認する

小さなお子さん、特にハイハイやよちよち歩きの赤ちゃん連れの旅行だと、ホテルでの滞在は何かと気を使いますよね。

ベッドから落ちないか心配で夜も眠れなかったり、土足の部屋で床を這いずり回られてヒヤヒヤしたり。そんなパパママの救世主となるのが民泊です。

民泊選びで絶対にチェックしてほしいのが、「和室」「畳スペース」の有無です。

日本式の家屋であれば、玄関で靴を脱ぐので床は清潔ですし、畳なら万が一転んでも怪我の心配が少ないですよね。

布団を敷いて川の字で寝られるのも、小さなお子さんがいる家庭には大きなメリットです。

私がリサーチした中でも、ホストさんが気を利かせて「ベビーベッド」や「バンボ(ベビーチェア)」、「おもちゃ・絵本」を用意してくれている物件もありました。

中には「離乳食用の食器セット」まで完備しているところも!予約サイトの写真や説明文をよく見て、「子供歓迎(Family Friendly)」のタグがあるか、ホストさんのプロフィールに「私も子育て中です」といった記載があるかを確認すると、当たりの物件に出会いやすいですよ。

札幌で民泊を利用する際のトラブル回避と冬の注意点

さて、ここからは少し真面目な話、でもとっても重要な「リスク管理」についてお話ししますね。

札幌は美しい街ですが、特に冬の環境は本州とは別世界です。「知らなかった」では済まされないトラブルも実際に起きていますので、しっかり対策をして楽しい旅行にしましょう。

冬の雪道や除雪問題を考慮して駐車場を選ぶ

冬(12月〜3月くらい)にレンタカーで民泊を利用する場合、物件選びの最重要チェック項目はずばり「駐車場の除雪体制」です。

予約サイトに「駐車場あり」と書いてあっても、その詳細を確認せずに予約するのはロシアンルーレットのようなものです。

確認すべきは、その駐車場が「ロードヒーティング(地面の中に温水パイプなどが通っていて雪が溶ける設備)」なのか、それとも「管理会社が除雪してくれる」のか、あるいは「ゲスト自身で雪かきが必要」なのか、という点です。

もしロードヒーティングがなく、自分で雪かきが必要な物件だった場合、どうなると思いますか?夜中に雪が降り積もると、朝起きたら車が雪ダルマ状態。出発前に、氷点下の寒空の下、慣れない雪かきスコップで30分以上格闘しないと車が出せない…なんて地獄を見ることになります。

これ、旅行の貴重な時間と体力を奪われるので、本当に避けてほしいんです。

冬の札幌を楽しむ鉄則は、「ロードヒーティング完備」「屋内駐車場(ガレージ)」、あるいは「管理人が常駐して除雪してくれるマンション」を選ぶことです。

少し宿泊費が上がっても、その価値は十分にあります。

雪かきの注意点とマナー

もしご自身で雪かきをする必要がある場合、雪を道路に捨てるのは条例違反であり、絶対にやってはいけません。

必ず物件の敷地内にある「堆雪(たいせつ)スペース」に積み上げてください。雪の捨て場所がわからない場合は、必ずホストに確認しましょう。

部屋が寒いなどの失敗を防ぐ暖房設備のチェック

「北海道の家は二重窓だし暖かいんでしょ?」とよく言われますが、それは「ちゃんとした暖房設備がある場合」に限った話です。

実は民泊の中には、古い木造アパートで断熱性が低かったり、リフォーム済みでも暖房機器の能力が不足していたりする物件が残念ながら存在します。

特に注意が必要なのが、「エアコン暖房のみ」の物件です。

最近の寒冷地用エアコンは優秀ですが、築年数の古い建物でエアコンだけだと、外気温がマイナス10度を下回るような厳冬期の夜には、部屋が温まりきらないことがあります。

「寒くてコートを着たまま寝た」「布団から出られなくて観光に行けなかった」なんて失敗談、笑い事じゃありません。

予約時に必ずチェックしてほしいのが、暖房設備の種類です。最強なのは「FF式ストーブ(灯油やガスを使い、排気は外に出すタイプ)」「セントラルヒーティング(パネルヒーター)」です。

これらは部屋全体を強力に暖めてくれます。また、「床暖房」があれば足元からポカポカで最高です。

逆に「ポータブルの電気ストーブしかない」ような物件は、冬場は避けた方が無難でしょう。

主な暖房設備の特徴

設備名 暖かさ 特徴
FF式ストーブ ◎(最強) 着火が早く、部屋全体がすぐに暖まる。換気不要なタイプが多い。
セントラルヒーティング ○(快適) 24時間つけっぱなしが基本。窓際のパネルからじんわり暖める。
寒冷地用エアコン △〜○ 新しい高気密住宅ならOKだが、古い家だと足元が寒い場合も。
電気ストーブ ×(補助用) メインの暖房としては力不足。あくまで補助的なもの。

騒音やゴミ出しなど近隣トラブルの事例と対策

民泊はホテルと違い、一般の住民が暮らす住宅街の中にあることが多いです。

そのため、近隣の方への配慮が欠かせません。特によくあるトラブルが「騒音」と「ゴミ出し」です。

札幌市のゴミ出しルールは、有料の指定ゴミ袋が必要だったり、分別が非常に細かかったり(プラスチック、紙、ビン・缶・ペットボトルなど)と、かなり厳格です。

多くの民泊では、ゴミは「持ち帰り」か、施設内の「専用ボックスへの分別廃棄」が求められます。

これを守らずに、その辺のゴミステーションに適当に捨てたりすると、近隣住民から通報され、ホストさんに多大な迷惑がかかります。

最悪の場合、後から清掃費用や損害賠償を請求されることもあり得ます。

また、騒音についても注意が必要です。特に木造のアパートタイプや、壁の薄い物件だと、夜間の話し声や足音は想像以上に響きます。

「旅のテンションでつい夜遅くまで盛り上がってしまった」という気持ちはわかりますが、夜9時以降は静かに過ごすのがマナーです。

トラブルを避けるためにも、事前にホストから送られてくる「ハウスルール」には必ず目を通しておきましょう。

違法民泊を避けて信頼できる届け出済み施設を選ぶ

行政書士として、ここだけは声を大にして言わせてください。泊まるなら必ず「正規の届け出がされている施設」を選んでください。

合法的な民泊には、必ず「届出番号(例:M010025763など)」が存在し、予約サイトにも記載されています。

なぜこれが重要かというと、いわゆる「ヤミ民泊(違法民泊)」は、安全管理がずさんなケースが多いからです。

消防設備(火災報知器や消火器など)が設置されていなかったり、避難経路が確保されていなかったりと、命に関わるリスクがあります。

実際に札幌市でも、消防法令違反の施設名が公表されていたりします。

正規の届出番号があるということは、行政(保健所や消防署)のチェックを受け、必要な設備を整え、万が一の際の連絡体制も確保されているという証明です。

大切な家族や友人を守るためにも、「届出番号がある=最低限の安全基準を満たしている」という安心感を選んでください。

少しでも怪しいなと思ったら、札幌市の公式サイトで公表されている民泊施設一覧を確認するのも一つの手です。

ここでは正規の手続きを経た施設がリストアップされています。

(出典:札幌市『札幌市内の民泊施設一覧』)

安全な施設の探し方・見極め方

https://www.google.com/search?q=Airbnb%E3%82%84Booking.com、楽天などの大手予約サイトでは、日本の法律に基づいて物件ページに「届出番号」や「許可番号」の掲載が義務付けられています。

番号の記載が見当たらない物件や、あやふやな説明をしている物件は予約しないようにしましょう。

札幌の民泊を活用して充実した滞在と観光を実現する

ここまで注意点やリスクについてもお話ししましたが、これらをクリアしてしっかり選べば、民泊は本当に楽しく、快適な宿泊スタイルです。

ホテルのような画一的なサービスではなく、ホストさんのこだわりが詰まったインテリアや、地元の人しか知らないようなローカル情報の提供など、民泊ならではの温かいおもてなしに出会えることもあります。

また、民泊を利用して宿泊費を抑えることができれば、その分を食事やアクティビティに回すことができますよね。

札幌の美味しいお寿司やカニをワンランクアップしたり、足を伸ばして定山渓温泉の日帰り入浴を楽しんだり。賢く民泊を活用することで、旅の充実度はぐっと上がりますよ。

札幌の民泊の事情まとめ

いかがでしたでしょうか。札幌の民泊は、エリアや物件タイプによって本当に多様な楽しみ方ができます。

最後に、今回お話ししたポイントを改めて整理しておきますね。

札幌民泊選びの重要ポイント

  • 大人数なら郊外の一軒家、観光重視なら中央区や西区琴似がおすすめ
  • 冬は「ロードヒーティング」と「強力な暖房設備(FF式など)」が命綱
  • 駐車場代や自炊の可否でトータルの旅費を抑えることができる
  • トラブル回避のため、必ず「届出番号」のある正規の施設を選ぶ

これから札幌への旅行を計画されているあなたが、ぴったりの民泊を見つけて、素敵な北国の思い出を作れることを願っています。

しっかり準備をして、冬の札幌も、夏の札幌も、思いっきり楽しんでくださいね!

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