高級民泊ノウハウ

実質利回り20%の真実|ラグジュアリー民泊の収益構造と事業計画書

行政書士 小野馨
こんにちは

「リゾート民泊の教科書」代表の行政書士、小野馨です。

今回は、不動産投資家の間で密かに、しかし熱狂的に注目されている『ラグジュアリー民泊投資』について、その収益の裏側を暴露します。

「利回り20%? そんな詐欺まがいの数字、あるわけがない。」
「民泊なんて、近隣トラブルや清掃の手間を考えたら割に合わない。」

もしあなたが一般的な区分マンション投資や、安価なアパート経営の常識でこう考えているなら、非常にもったいない機会損失をしています。

なぜなら、私が関わったクライアントの多くが、適切なエリア選定と事業計画によって、実質利回り20%〜30%という驚異的な数字を現実に叩き出しているからです。

ただし、勘違いしないでください。

これは誰でもできる「楽な不労所得」ではありません。

戦略なき民泊は、ただの「不良債権」になります。

この記事では、なぜ高単価なラグジュアリー市場だけが勝てるのか、その「収益構造(ロジック)」と、銀行融資を引き出し事業を成功させるための「事業計画書」の書き方について、専門家の視点で徹底解説します。

本気で資産を築きたい方だけ、読み進めてください。

▼この記事の重要ポイント

表面利回りに騙されるな。「実質利回り」で20%を目指すロジック1泊10万円でも予約が殺到する「ラグジュアリー民泊」の正体

銀行が融資したくなる「事業計画書」の決定的特徴

「住宅宿泊事業法(180日)」と「旅館業法(365日)」の致命的な差

ラグジュアリー民泊の実質利回りが高い収益構造

なぜ、一般的なアパート投資の利回りが4〜5%であるのに対し、ラグジュアリー民泊は20%を超えるのでしょうか。

その答えは、不動産賃貸業(家賃収入)と宿泊業(事業収入)の決定的なビジネスモデルの違いにあります。

まずは、数字のマジックに騙されないための基礎知識と、高収益を生む具体的なメカニズムを解説します。

表面利回りと実質利回りの決定的な違い

投資案件を見る際、多くの人が「表面利回り(想定売上 ÷ 物件価格)」に目を奪われがちです。不動産ポータルサイトに掲載されている利回りのほとんどがこれですよね。

しかし、民泊において表面利回りは何の意味も持ちません。

むしろ、表面利回りだけで判断するのは「失敗への片道切符」だと思ってください。

なぜなら、通常の賃貸経営とは比較にならないほど、運営コスト(Running Cost)がかかるからです。
賃貸なら管理費と修繕積立金くらいですが、民泊は違います。

ゲストがチェックアウトするたびに入る清掃費(リネン代含む)、予約サイト(OTA)への送客手数料(約15%)、Wi-Fiや光熱費、消耗品費など、売上の30%〜50%近くが経費として消えていくのが現実です。

「実質利回り(NOI利回り)」とは、これらの経費をすべて差し引いた「手残りキャッシュフロー」を、物件取得費だけでなくリノベーション費用や家具家電購入費を含めた「初期投資総額」で割ったものです。

ここ、すごく大事ですよ。

悪質な業者は、運営経費を過小に見積もったり、家具代を初期投資に含めないシミュレーションで「利回り40%!」などと謳いますが、蓋を開ければ利益が出ないケースが後を絶ちません。

私たちが目指す「実質利回り20%」とは、清掃委託費や管理代行手数料(売上の20%程度)をすべて支払った上で、投資家の手元に残る純利益の数字です。

この厳しめに見積もった数字で事業計画を立てなければ、投資は失敗します。

逆に言えば、経費を引いても20%残るポテンシャルがあるのが、ラグジュアリー民泊というビジネスモデルなのです。

数字で見るシミュレーション例

例えば、5000万円(物件+改修)の投資で、月売上200万円の物件を作ったとしましょう。

経費が半分かかっても、手残りは月100万円。年間1200万円の利益です。

1200万円 ÷ 5000万円 = 24%。

これが、アパート経営では絶対に到達できない、事業投資としての民泊の実力値です。

高単価でも稼働するラグジュアリー民泊の強み

「そんなに経費がかかるのに、なぜ利益が出るの?」と疑問に思いますよね。

その答えはシンプルです。「売上の上限」が賃貸とは桁違いだからです。

月額家賃10万円のマンションは、どう頑張っても月10万円しか生み出しません。空室リスクはあっても、家賃が倍になることはないですよね。

しかし、ラグジュアリー民泊の場合、1泊5万円〜10万円、トップシーズンには20万円といった設定が可能です。

仮に1泊8万円で月15日(稼働率50%)稼働しただけで、売上は120万円になります。

経費率が高く50%だとしても、手残りは60万円。賃貸の6ヶ月分をたった1ヶ月で稼ぎ出す計算です。

月間手残り利益の圧倒的差

一般的な賃貸マンション(利益:約10万円)

10万

ラグジュアリー民泊(利益:約60万円)

60万円

※稼働率50%、経費差し引き後の実質利益シミュレーション値

これが「空間を時間貸し」し、そこに「非日常という付加価値」を乗せることの威力です。

特に「一棟貸しヴィラ」のようなラグジュアリー物件は、競合となる高級ホテルが提供できない「完全なプライベート空間」や「多人数での宿泊」という価値を持っています。

大人数で泊まれば一人当たりの単価は下がるため、ゲストにとってもお得感があり、ホスト(あなた)にとっても高単価が取れる。まさにWin-Winの構造が作れるわけです。

円安を味方にするインバウンド投資戦略

現在、ラグジュアリー民泊が最強の投資先と言われる最大の要因は「歴史的な円安」と「インバウンド需要の爆発」です。

私たち日本人にとって「1泊10万円」は高額で、記念日くらいしか泊まれませんよね。

しかし、欧米や富裕層のアジア観光客にとっては、今の為替レートなら「600ドル〜700ドル」程度です。

彼らの母国、例えばニューヨークやハワイで同等の広さのヴィラに泊まろうとすれば、1泊20万円〜30万円は当たり前。

つまり、彼らの感覚では、家族4人で泊まれて、専用のサウナやキッチンがついている日本の広大なヴィラがこの価格なのは「激安(Bargain)」なのです。

実際、観光庁のデータを見ても、訪日外国人の旅行消費額は右肩上がりで増え続けています。

また、彼らは狭いビジネスホテルを嫌います。

「日本の本物の体験がしたい」「他人に気兼ねなく過ごせるプライバシーが欲しい」というニーズに対し、それを受け止める「高級な貸切宿」の供給が日本では圧倒的に足りていません。

この需給ギャップ(歪み)を突くことこそが、高利回りの源泉です。

単なる宿泊場所を提供するのではなく、日本文化体験(茶室や庭園)や、バルミューダなどの高級家電、カッシーナなどのデザイナーズ家具といった「体験価値」を提供することで、価格競争に巻き込まれない独占市場を作ることができます。

(出典:観光庁『訪日外国人消費動向調査』)

減価償却と節税効果で実質収益を底上げする

収益構造を語る上で絶対に見逃せないのが、「税務上のメリット」、特に減価償却です。
不動産投資家の方ならご存知かもしれませんが、木造の築古戸建て(築22年以上)をリノベーションして民泊にする場合、「4年」という極めて短い期間で建物の購入代金を全額経費化できるケースがあります。

例えば、建物価格が2000万円の場合、年間500万円もの減価償却費を経費計上できます。
これは実際にお金が出ていくわけではない「帳簿上の経費」です。
民泊の売上利益が大きくても、この減価償却費をぶつけることで帳簿上の利益を圧縮し、法人税や所得税を大幅に抑えることが可能です。
つまり、「手元にはキャッシュがたっぷり残っているのに、税金は安い」という状態を作り出せるのです。

また、家具や家電などの設備投資も、少額減価償却資産の特例や一括償却などを活用すれば、初年度に大きく経費化できます。

この節税効果を含めた「税引き後利回り」で考えると、実質的な投資効率はさらに跳ね上がります。

高年収のサラリーマンや経営者の方が、本業の利益を圧縮するための節税商品としてラグジュアリー民泊を選ぶ理由もここにあります。

出口戦略としてのM&Aと事業譲渡の可能性

不動産投資のゴールは「売却(Exit)」です。いくら運営中に儲かっても、最後に大損しては意味がありません。

一般的なアパートは、売却時も「利回り」で評価されるため、家賃が上がらない限り物件価値は上がりにくいのが現実です。

しかし、民泊は単なる不動産投資ではなく「事業」です。

高収益を生み出している実績(トラックレコード)があり、何より取得困難な「旅館業法の許可」というライセンスが付与されている物件は、単なる不動産ではなく「収益を生むビジネス(事業)」として高値で売却(M&A)できます。

実際に私が担当した案件でも、初期投資3000万円(物件購入+リノベ)で始めた物件が、年間600万円の利益を生み出す優良物件に育ち、3年後に利回り12%評価で5000万円で売却できた事例があります。

運営中のインカムゲイン(家賃収入的な利益)と、売却時のキャピタルゲイン(売却益)の両取りが狙える点も、投資家を惹きつける大きな理由です。

最初から「誰にいくらで売るか」という出口戦略を描いておくことが、成功への最短ルートですよ。

実録:箱根エリアでの成功事例

「築40年の赤字別荘が、利回り22%のドル箱物件へ」

項目 Before(購入時) After(民泊転用後)
物件状態 雨漏りあり・残置物多数の空き家 サウナ付き高級貸切ヴィラ
初期投資 物件800万 + 改修2200万 = 3000万円 (資産価値評価:5500万円へ上昇)
月間売上 0円(維持費のみ赤字) 平均 140万円
実質利回り マイナス 22.4%

【行政書士・小野の解説】
この物件は「市街化調整区域」にあり、通常なら旅館業許可が取れない場所でした。

しかし、既存宅地の特例と事前協議を6ヶ月重ねることで許可を取得。競合が参入できない「独占エリア」となり、高稼働を維持しています。

このように「法的な壁」をクリアした物件こそが、最強の投資先になるのです。

銀行融資を通す事業計画書と民泊投資の始め方

「よし、ラグジュアリー民泊をやろう!20%の利回りを目指そう!」と意気込んでも、最大の壁となるのが「資金調達」です。

正直に言いますが、多くの銀行(特にメガバンクや地銀)は、民泊ビジネスを「リスクが高い」「水商売と同じ」「永続性がない」と見ており、一般的なアパートローンは使えません。

そこで必要になるのが、銀行員を納得させ、日本政策金融公庫や信用金庫から融資を引き出すための緻密な「事業計画書」です。

銀行が融資したくなる事業計画書の書き方

銀行員が最も嫌うのは何だと思いますか? それは「夢物語」です。

「インバウンドが戻っているから稼働率90%はいけます!」「近隣施設より良い家具を入れるので満室確実です!」といった根拠のないポジティブな計画書は、一瞬でゴミ箱行きです。

融資を通すための事業計画書に必要なのは、徹底的な「ストレス耐性」の証明です。

「もしパンデミックが再来して稼働率が30%まで落ち込んでも、返済が滞らない」という損益分岐点の低さを数字で示す必要があります。

また、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)を行い、競合となる近隣ホテルの価格や稼働状況をリサーチした上で、「なぜあなたの物件が選ばれるのか」という差別化戦略を論理的に説明しなければなりません。

さらに、個人の副業としてではなく、「事業」として取り組む姿勢を見せるため、法人化や、実績のある専門チーム(運営代行会社)との連携体制をアピールすることも重要です。

「私が掃除に行きます」ではなく、「プロの清掃業者と契約済みです」と言えるかどうかが、銀行員の安心感につながります。

365日営業可能な旅館業法許可の取得要件

ここが事業の収益性を決める、最も重要な分岐点です。

民泊には大きく分けて「住宅宿泊事業法(民泊新法)」と「旅館業法(簡易宿所)」の2つのルールがあります。

これから高収益を目指すあなたが選ぶべきは、間違いなく後者です。

民泊新法は届出だけで始められる手軽さがありますが、「年間180日以内」という営業日数制限という致命的な縛りがあります。

高収益を目指すラグジュアリー民泊において、1年の半分も休業しなければならないのは、店舗のシャッターを半分閉めているのと同じです。これでは利回り20%など夢のまた夢です。

したがって、本格的な投資を行うなら、365日フル稼働が可能な「旅館業法(簡易宿所)」の許可取得が絶対条件となります。

しかし、この許可はハードルが非常に高いです。用途地域(住居専用地域では原則不可)による制限や、消防設備、フロントの設置義務、トイレの数など、建築基準法と消防法をクリアする必要があります。

「物件を買った後に調べたら、ここでは許可が取れませんでした」という失敗は、数千万円の損失を意味します。

必ず購入前に、私たちのような行政書士による法適合調査を行ってください。
(出典:厚生労働省『民泊サービスと旅館業法に関するQ&A』)

【民泊新法と旅館業法の比較】
項目 住宅宿泊事業法(新法) 旅館業法(簡易宿所)
営業日数 年間180日まで 365日可能
手続き 届出(比較的簡単) 許可(非常に厳しい)
用途地域 住居専用地域でも可能 住居専用地域は原則不可
投資適性 副業・空き家活用向け 本格事業・高収益向け

コンセプト設計とターゲット設定の重要性

ラグジュアリー民泊で成功するために必要なのは、単にお金をかけて高級な家具を並べることではありません。

「誰に、どんな体験を売るのか」という明確なコンセプト設計(Concept Making)です。

ここがブレていると、どれだけ立派な建物でも予約は入りません。

例えば、「愛犬と一緒に泊まれるドッグラン付き高級ヴィラ」。

富裕層の愛犬家は、ペットと一緒に泊まれる宿が少なくて困っています。そこに特化すれば、清掃コストは上がりますが、宿泊単価を跳ね上げても予約は埋まります。

他にも、「サウナと水風呂を完備した整いスペース」や、「専属シェフを呼んでパーティができるアイランドキッチン仕様」など。

ターゲットを絞れば絞るほど、刺さる層には深く刺さり、熱狂的なファン(リピーター)がつきます。

事業計画書には、この「マーケティング戦略」が具体的に描かれているかどうかが、融資の可否だけでなく、開業後の明暗を分けます。

運営代行会社の選び方とランニングコスト

投資家であるあなたが、毎回シーツの交換やトイレ掃除、ゲストからの深夜の問い合わせ対応をする必要はありません。

というか、絶対にやってはいけません。あなたの時給を考えてください。

むしろ、中途半端な自主管理はサービスの質を落とし、悪いレビュー(口コミ)の原因となります。

ラグジュアリー民泊においては、プロの運営代行会社(オペレーター)への委託が必須経費です。

代行手数料の相場は売上の20%前後ですが、ここで「手数料の安さ」だけで会社を選ぶのは危険です。

「英語や中国語での問い合わせに24時間即レスできるか」「清掃のクオリティはホテレベルか」「AirbnbなどのSEO対策に強いか」。

これらを満たす優秀なオペレーターは、手数料が多少高くても、それ以上に売上(稼働率と単価)をアップさせてくれます。

安かろう悪かろうの業者に頼んでレビューが下がれば、その物件の寿命は終わりです。

事業計画には、この委託費用を正確に組み込み、それでも利益が出る構造を作ることが「実質利回り20%」への第一歩です。

リスク管理と近隣トラブル対策の徹底

最後に、民泊投資最大のリスクである「近隣トラブル」についてお話しします。

特に静かな高級住宅街や別荘地で民泊を行う場合、ゲストによる夜間の騒音やゴミ出しマナー違反に関する苦情は深刻です。

最悪の場合、警察沙汰になり、保健所から「営業停止命令」や「許可取り消し」を受ける可能性すらあります。

これを防ぐためには、ハードとソフトの両面での対策が必要です。

ハード面では、騒音センサーの導入や、防音対策のリノベーション。

ソフト面では、タブレットによる本人確認の徹底や、騒いだ際にすぐに駆け付ける警備会社の確保などです。

また、事業計画の段階で、近隣住民への丁寧な説明会を実施し、連絡先を交換しておくといった「根回し」も極めて重要です。

地域に愛されない施設は長続きしません。

「投資」であると同時に、「地域ビジネス」であるという自覚を持つことが、長期的な安定収益の鍵となります。

ラグジュアリー民泊投資に関するよくある質問

Q. 英語が話せなくても運営できますか?

A. はい、全く問題ありません。運営代行会社が24時間体制で多言語対応を行います。オーナー様がゲストと直接やり取りすることは基本的にはありません。

Q. 失敗するリスクはどのような点にありますか?

A. 最大のリスクは「許可が取れない物件を買ってしまうこと」と「近隣トラブルによる営業停止」です。これらは事前の法的調査と、近隣への根回しで9割防ぐことが可能です。

Q. 自己資金はいくら必要ですか?

A. 銀行融資を利用する場合でも、物件価格+改修費の総額の2割〜3割程度の自己資金(または見せ金ではない純資産)が求められるケースが多いです。総額3000万円の事業なら、600万〜900万円が目安となります。

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